エアコンが冷えない時は
エアコンが冷えない時の原因とポイント
エアコンが冷えない主な原因
エアコンのフィルターにゴミやほこりが溜まってる
エアコンが冷えない原因としてよくあるのが、エアコンの室内機のフィルターに、ほこりやゴミが溜まっているケースです。
エアコンは室内の空気を取り込み、熱交換器で冷やした風を吹き出す仕組みとなっています。
エアコンのフィルターにほこりなどが詰まっていると、室内の空気の取り込みがうまくいかず、エアコンの性能が十分に発揮されません。
その結果、冷房の効きが悪くなり、部屋が十分に冷えなくなります。まずは、室内機のフィルターにほこりやゴミが溜まっていないか確認してください。
エアコンの冷媒ガスが漏れている
エアコンのフィルターを清掃しても冷房の効きが悪い場合は、冷媒ガスが漏れている可能性があります。
冷媒ガスとは、室内機と室外機のあいだで熱を移動させる役割を果たすガスです。
通常はエアコンの中に密閉されていますが、エアコンを移動させたり、エアコンのクリーニング作業を行ったりした後、まれに冷媒ガスが漏れ出てしまうことがあります。
そうした作業の後に冷房の効きが悪くなった場合は、冷媒ガスが漏れている可能性があるでしょう。
エアコン性能と部屋の大きさが合っていない
エアコンには、冷暖房能力に適した部屋の広さ(適用畳数)が設定されています。
適用畳数を超える広さの部屋でエアコンを使用すると、冷房能力が足りず、部屋全体を十分に冷やすことができません。
エアコンの適用畳数と、部屋の広さが合っているか確認してください。特に吹き抜けがある場合は要注意です。
エアコンの室外機の周りにスペースがない
エアコンの室外機の周りに十分なスペースが確保されていないことも、冷房の効きが悪くなる原因のひとつです。
各メーカーにより離隔距離が定められており、室外機の吹き出し口付近に物が置かれていたり、吹き出し口のすぐ前が壁や塀になっていたりすると、温風をうまく排出できず熱がこもってしまいます。
室外機に直射日光があたっている
エアコンの室外機に直射日光があたって高温になることが原因で、冷房の効きが悪くなる場合があります。
エアコンは外気温43℃のとき、1時間の連続運転が可能であるようにJIS規格で定められています(運転時保証温度)。
しかし、真夏に直射日光が⾧時間あたり続けると、室外機周囲の温度が43℃以上の高温になってしまい、冷房が効きにくくなってしまうのです。
部屋が外気温の影響を受けやすい
エアコンを設置している部屋が、外気温の影響で室温が高くなりやすい場合も、冷房が効きにくくなります。
例えば、窓が多い部屋や屋上に近い部屋、西日が入る部屋などは、外気温の影響を受けやすいケースがあります。
この場合、冷房で空気を冷やしても、すぐに部屋の温度が上昇してしまうため、結果的に冷房の効きが悪くなりがちです。
エアコンが冷えない時の解決方法
室内機のフィルターを掃除する
エアコンを毎日のように使用している時期は、2週間に1回、フィルターの清掃をおすすめします。
エアコンのフィルター清掃をする際には、まずはフィルターを取り外し、付着したほこりやゴミを掃除機で吸い取ります。
その後、水で残りの汚れをきれいに洗い流しましょう。フィルターに詰まったゴミは、歯ブラシなどで軽くこすって落とします。
強くこするとフィルターが変形する原因となるため注意してください。
水洗いしたフィルターは、日陰で乾燥させてから室内機に取り付けます。
濡れたままのフィルターを取り付けると故障の原因となるため、完全に乾いたことを確認してから取り付けることが大切です。
汚れがひどい場合や劣化して破損している場合は、エアコン用フィルターを買い替えてください。
室外機の周りを掃除する。
室外機の周囲に風をさえぎる物が置かれている場合は撤去し、雑草などが生い茂っているようならきれいに刈り取りましょう。
室外機から温風が吹き出るのを妨げないように、周囲をきれいで風通しの良い状態にしておくことが重要です。
※掃除の際に冷媒配管やドレンホースを動かさないように注意してください。ガス漏れや水漏れの原因になる事があります。
エアコンクリーニングを依頼する。
専門業者にエアコンクリーニングを依頼するのもひとつの方法です。
プロに依頼することで、通常は手が届かないエアコンの内部まで清掃してもらえます。
弊社でもエリアによってはクリーニングの対応が可能なので、ご相談ください。
※市販の清掃用クリーナーや消臭スプレーなどをエアコンに直接吹き付けるのは避けましょう。
洗浄剤などがエアコン内部に残ってしまうと、樹脂部品の劣化や電気部品の絶縁不良などを招き、故障の原因となるおそれがあります。
エアコンを再起動させる。
リモコンの再起動(リセット)ボタンを押すか、エアコンを停止させて室内機のコンセント(プラグ)を一度抜き、5分ほどしてから再度差し込み運転を再開する。
エアコンを効率よく使うには?
扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンの冷風を部屋全体に効率良く行き渡らせるには、扇風機やサーキュレーターを併用するのが効果的です。
冷たい空気は部屋の床付近に溜まりやすいため、扇風機やサーキュレーターを上に向けて稼働させることにより、冷たい空気を巻き上げて部屋全体に拡散させることができます。
なお、サーキュレーターは扇風機と比べてより直線的な風を遠くまで届けられるため、エアコンを背にしてサーキュレーターを上向きに設置するのが効果的です。
首振り機能が搭載されたサーキュレーターであれば、より広範囲に冷風を送ることができるでしょう。
部屋のカーテンを閉める・日除けする
日中に冷房を使用しているときは、カーテンを閉めて直射日光をさえぎりましょう。
エアコンが冷風を吹き出していても、部屋に直射日光が差し込んでいるとすぐに室温が上がってしまうもの。カーテンを閉めることで、冷房の効果が高まります。
カーテンを閉めたとき、部屋が暗くなるのが気になる場合は、窓に遮熱シートを貼ったり、シェードで日除けをしたりすることで、直射日光の熱をやわらげることができます。
温度を極端に上げ下げしない
エアコンの温度設定を極端に上げ下げすると、エアコンに負荷がかかります。
エアコンは、設定温度まで冷やしたり、暖めたりするときに多くのエネルギーを費やします。
エアコンの電源を入れてから、冷暖房の効果が感じられるまでにはある程度の時間がかかるため、短時間で冷えない・暖まらないからといって急激に温度設定を上げ下げすると、エアコンに負荷がかかってしまいます。
冷暖房の基本的な設定温度を決めておき、自動運転で使用するのがおすすめです。